30代の転職、異業種・未経験は厳しい？

「もう30代だけど、今の業種から離れ異業種に転職したい。」

体調面や家庭の事情、経済的な問題などで、現在の職種とは違う仕事に就きたいと考えている人が一番気になること。

それは、

「30代未経験で異業種に転職できるの？」

ズバリこれ。これが転職するにあたって一番気になるところです。

そして、結論から言ってしまうとそれは簡単ではありません。

しかし、不可能でもありません。

30代未経験でも異業種への転職はできるのか？

30代未経験で異業種、文字で見ただけではとても無謀そうに見えますが、そういった経歴でも転職を成功させている人は世の中にはたくさんいるんですよね。

>>>32歳、未経験で上場企業のグループ会社に正社員で入れた話

「30代で未経験なんてどこも雇ってくれないよ。」

周囲のそういった声を信じ、勝手に無理だと決めつけて転職を諦めてしまう人も多いですね。

勿論、未経験での転職が難しいのは事実。

しかし、最初に言った通り不可能ではないのです。

30代で転職、面接数は多くて当然

まず、面接についてですが、これについては面接する企業が多くなるのは当然のこと。新卒ではないわけですから。

今の時代、新卒ですら就職先がなかなか決まらないですしね。

同じ未経験なら、若い年齢の人のほうを採用する企業が多いのはまあ仕方のない事です。

なので、30代で転職活動をする場合、それをカバーする為に、面接は積極的に受けなければなりません。

経験者が5社受けて1社から内定をもらえるとしたら、その2倍3倍の数の面接が必要になってくると考えた方がいいです。

＞＞＞30代で転職を決意！内定をもらうには何社の企業と面接が必要？

何社か不採用になったくらいで、「やっぱり自分には今から転職なんて無理なんだ。」なんて思わないでください。

面接の数が増えるのは当然のことです。

書類選考で落とされる確率が高まるのも当然のこと。

何社か不採用になったくらいでへこたれず、

「まあこんなもんか。次探すか。」

くらいの精神で転職活動をしてください。今の仕事を辞めなければ無職にはならないんですから。

現在は、転職サイトなどに履歴書を登録しておいて、企業からのスカウト求人を待ったり、WEB上で面接の応募ができるものもあるので、そういったものを利用し効率的に転職活動ができます。

若い従業員を雇わない会社もたくさんあります。

• 会社の社員の年齢層が高いので、若い子はなじめなさそう
• 社会経験のある人を雇用したい
• 今までのキャリアをうちの会社でも活かしてもらいたい

事前に知ることはできませんが、30代でも積極採用している企業もたくさんあります。

こういった企業に出会うことが、30代未経験で異業種に転職をする為の近道にもなり、そしてこういった企業に出会う為にもやはり面接はたくさん受けなければならないんです。

ここまで読んで30代の転職は厳しいと感じましたか？

いや、私から言わせるとこれは数の問題です。転職活動を数多くこなす覚悟と、実際に行動する意思があればいいだけです。とは言っても、さすがにトヨタなどの大手企業に未経験で転職するのは無理がありますが。。

異業種で働きたいなら職種にこだわり過ぎない

今までの仕事とは全く違う業種に転職したいなら、職種にこだわり過ぎない事です。

せっかく転職するなら、やりたい職種に転職したいと考えるのはわかります。しかしそれだとかなり苦戦します。

例えばですけど、不動産の営業職に就きたいと考えているのなら、不動産ではなく営業全般で探すとか。

そして営業を選んだ理由が歩合給に魅力を感じてということなら、タクシードライバー、運送業なんかもありますよね。

飲食業は昇格が早く、責任者やエリアマネージャーぐらいになれれば歩合給がつく企業もあります。飲食はブラック業界と思われがちですが、ちゃんとしたホワイト企業もたくさんあります。

これはただの例ですが、要は幅広い職種で転職活動をしなくてはいけないということです。

30代未経験でも採用されやすい業種

30代未経験でも比較的採用されやすい業種を紹介しておきます。

• 運送業
• 飲食業
• 工場系(製造業・物流等)
• 営業職
• 農業
• 販売職

今あげたもの以外の業種でも勿論転職は可能ですが、採用にあたって、転職前の職種、スキルなどが影響してくる場合が多いです。それから、基本的に未経験で企業の本社勤務などは無理と考えたほうがいいですね。それだけのキャリア、転職後に即活かせるスキルがある場合はそうとも限りませんが。

業種は狭まるが未経験での転職は可能

30代で未経験の業種に転職する場合、転職先の業種は狭まりますが、異業種への転職は十分に可能です。

在職中なら、失敗しても何もマイナスにはならないので問題ありません。

情熱と熱意をもって、新しい職種への転職活動に励んでください。